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第20回 シェルターシンポジウム2017 in 東京

2017年9月30日、10月1日 第20回全国シェルターシンポジウム2017 in東京

「No More Violence(ノーモア暴力)〜DV・虐待・性被害・差別・貧困の根絶〜」

会場:文京シビックセンター など

主催:NPO法人 全国女性シェルターネット

第20回 全国シェルターシンポジウム2017 in 東京 実行委員会

後援:内閣府、厚生労働省、文部科学省、外務省、お茶の水女子大学ジェンダー研究所、国連ウィメン日本協会東京、一般社団法人社会的包摂サポートセンター、タイ王国大使館、公益社団法人東京社会福祉士会、社会福祉法人東京都社会福祉協議会、東京ボランティア・市民活動センター、JAWW(日本女性監視機構)、日本弁護士連合会、一般社団法人若草プロジェクト、葛飾区、清瀬市、国分寺市、世田谷区、調布市、豊島区、八王子市、日野市、文京区、港区

助成 きんとう基金、日本財団、フィリップモリスジャパン合同会社

振り込め詐欺救済に基づく助成事業 日本財団

29年度東京ウィメンズプラザDV防止等民間活動助成対象事業

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基調講演

 「乗り越える力:当事者からみた暴力の影響とトラウマ」

 Examining the Power of Resilience: An Inside Out Look at the Aftermath of Violence and Trauma

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講師:オルガ・トゥルヒーヨさん(米国弁護士、コンサルタント)

                 オルガさん 公式ウェブサイトhttps://olgatrujillo.com/

オルガ・トゥルヒーヨさんは父親から母親への激しいドメスティック・バイオレンス(DV)がある家庭で育ちました。本人も3歳ごろから父親からの身体的・精神的・性的虐待を受けながら生き抜いてきたおひとりです。現在では弁護士としての専門知識と被害当事者としての知見を活かし、児童虐待・DV・性暴力等への総合的アプローチを提案するコンサルタントとして活躍しています。 基調講演では、「乗り越える力:当事者からみた暴力の影響とトラウマ」と題して、当事者であり専門家であるオルガさんのお話をたっぷり伺いました。

シンポジウム

「ノーモア暴力:私たちにできること」

進行:戒能民江さん(お茶の水女子大学名誉教授)

登壇者: 山本潤さん(一般社団法人Spring代表理事・SANE)

加藤治子さん(産婦人科医、性暴力救援センター・大阪SACHICO代表)

松本周子さん(全国婦人相談員連絡協議会会長)

打越さく良さん(弁護士)

(肩書は、シェルターシンポジウム開催時のものです)

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議員フォーラム

「あらゆる暴力根絶に向けて」

司会:佐藤香

進行:遠藤智子さん(一般社団法人社会的包摂サポートセンター事務局長)

登壇者:戒能民江さん(お茶の水女子大学名誉教授)

島岡まなさん(大阪大学大学院高等司法研究科教授)

石井みどり参議院議員

池内さおり衆議院議員

福島みずほ参議院議員

宮沢由佳参議院議員

山本香苗参議院議員

近藤恵子

(肩書は、シェルターシンポジウム開催時のものです)

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分科会

  • 障害女性に対する暴力・複合差別の課題と支援のあり方を考える
  • デートDV・・・被害の現状 ~“フツー”の恋愛が危ない~
  • DV・その後の生きにくさ <シングルマザーと貧困>
  • トラウマと解離を理解する
  • 職場のリアル ~セクシュアル・ハラスメントの実態と私たちにできること~
  • ポルノ被害に特化した相談の困難性
  • 外国籍のDV被害者支援を考える ~多様な支援を目指して
  • 被害体験と依存症
  • 若年女性を取り巻く環境 「若年女性たちへの暴力」
  • セクシュアル・マイノリティに対する暴力と被害者支援を実践から考える ~SOGIハラ・性暴力・同性間DVと心理的安全性の構築~
  • サポートグループをやってみよう ~夫や交際相手から暴力を受けた女性の回復をめざして~
  • 解離性同一性障害(DID)とは
  • 皆で学ぼう!韓国の暴力予防教育 『暴力NO!対話YES!』
  • あなたにもできる暴力防止のためのグローバル社会貢献
  • DV・デートDV被害者における性暴力被害 ~リプロダクティブ・ヘルス&ライツの視点から考える~
  • 女性自立支援法(仮称)制定をめざして



詳しくは・・・

「第20回 全国シェルターシンポジウム 2017 in 東京 報告集」でお読み下さい。


報告集購入は、こちらから

 

翻訳書「私の中のわたしたち」

 私たちは、今回、シェルターシンポジウムに彼女を講師としてお呼びするにあたって、このように苛烈な虐待の経験をしてきたオルガ・トルフィーヨさんから、「被害者は、生きのび、回復することができるのだ」ということを考えようとしました。日本にお迎えする準備をする中で、なんとしても彼女の本を日本語に訳し、日本の皆さんに読んでもらいたいと考えるようになり、たいへん無謀な短い時間しかない中でしたが、訳者の方に大変なご協力・ご苦労をいただき、なんとか大会当日までに日本で訳書を出版することができました。

Olga

翻訳書「私の中のわたしたち 解離性同一性障害を生きのびて」

オルガ・トルフィーヨ 著 伊藤淑子 訳 

発売日 : 2017/9/29

ISBN-10 : 4336061939

ISBN-13 : 978-4336061935

出版社 : 国書刊行会   本体価格 2,500円

https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336061935/?fbclid=IwAR3SompFnvSxGhMFGEZB1bRItfuNnPTn0cQQXvVAHI9Nix6wB7B0A_-czpU

原著 The Sum of My Parts  a survivor’s story of dissociative identity disorder

Olga Trujillo

発売日 : 2011/10/1

ペーパーバック : 234ページ

ISBN-10 : 1572249919

ISBN-13 : 978-1572249912

出版社 : New Harbinger Pubns Inc

Olga Trujillo

 

◆虐待、性暴力のサバイバーであり弁護士でもあるオルガさん。

ここでは、オルガさんが自らの幼少期の性虐待の経験について語っている動画をご紹介いたします。(動画は英語のみですが、日本語の仮訳は以下のとおりです)

※性虐待、性暴力、レイプについての具体的な出来事が含まれますので、ご注意ください。お読みになるのがつらい時は、途中でも無理なさらずウィンドウを閉じてください。※

オルガさんインタビュー動画

https://vimeo.com/28999492

https://vimeo.com/28999492?ref=fb-share&fbclid=IwAR0C1R0Cl73j9LMiKZmBbF2f8nMVeVPwHgFKdc-wBaUhSt1CQKwPwDfj_LU

 父は兄弟たちを身体的に虐待して、そして私を身体的、精神的、そして性的に虐待しました。それはほんの物心ついたときからずっとでした。虐待にもいくつか違うタイプがありました。性的な虐待は、ある種、日課のようになっていきました。私は、ほとんど毎晩、父が私の寝室にきて性的に私を虐待するということをわかっていました。最初のころは、私はすごく抵抗しました。私はしたくなかったのに彼が私にやらせたいと思ったこと、彼が実際に私にしたことについて激しく抵抗したのです。私が一生懸命抵抗すると、彼はかなり激しく私を殴って、そして要するに彼は私をレイプしました。

 私が7歳になるころまでには、彼は毎日のように私に性的な暴行を加え、そして兄弟たちにもそれに参加するようにしむけていました。父は兄弟たちに、私に何をするかを教えて、そういうことをしていいんだよと教えました。兄弟たちが性的虐待に参加することが許されたのは父が許可した時だけだったので、父が行動をコントロールしていたのですが、でも父は要するにこういうことを私にしてもいいんだよと彼らに教えていたのです。私が成長するにつれて、父は母への暴力・兄弟への暴力から私への暴力により集中していきました。

 それに対処する方法として私が身に着けたこと1つは、その現実から自分を切り離すこと、解離することでした。自分の体から離れて、他の人に起きている出来事であるような感覚で、私は自分のことを見ていました。でもそうすると、ぼんやりした様子になるので、父はそれに気づきました。気づくと父は私を殴ったり、より痛めつけるようなレイプをしたりして、私を現実に引き戻そうとしました。

 もう一つの私の対処法は、それに順応するということでした。順応は多くのサバイバーが使っている生き延びるための技術なのですが、とても誤解されているものでもあります。父が私を性的に虐待しようとしたときに、私が最初にしたことは父に対して抵抗することでしたが、そうすると父は私を打ち負かし、殴り、もっと暴力的な、もっと痛い性的虐待をしようとしました。だから私は、しばらくすると学習して、抵抗するのはやめました。そして、私が性的虐待をさせるように仕向ければ、ひとつには、父が激怒して私を殴るのを防ぐことができると学んだのです。もうひとつには、私は虐待を自分でコントロールしようとしたのです。父が私を性的に虐待しに来ることはわかっていました。父が来るのを待っているときの不安感で私は時々パニックになって、父を待つ代わりに自分の方から行って、父がしたいと思うことが何であれ、それを自ら始めて、それに順応しようとしました。私がしたことは自分を守るためにしたことで、自分が生き残るためにしなければならないことだったのです。

 私の記憶の中の母の姿は、物事から解離している母でした。母は外の庭でバラの花を切り取っている一方で、私はその時家の中で父にレイプされているというような。初めての聖体式(カトリック教会での儀式)の日、私は7歳で、かわいい白いドレスを着て、白い手袋もして、ええと何て呼ぶんでしたっけ。そう、ベールもつけていました。家族親戚がみんな来ていました。フロリダからいとこもきて、コネティカットからも、プエルトリコからも叔父や叔母や、みんなが私の初めての聖体式のために集まっていました。すごく大事!とっても大事な行事でした。そして母は1階でみんなを待っていて、父は2階の寝室で私をレイプしていました。その後は教会に初めての聖体式をしに行って。

 こうしたことを思い出し始めたとき、私はすごく母に対して腹が立ちました。だけど気がついたのです。ひとつには、母がやっていた解離という対処法は、私ができた唯一の対処法と同じなんだと。そして、彼女に父を止めることはできないのですから、解離することだけが唯一の方法だったのです。もし彼女が私たちを連れて離れようとしたら、きっと父が私たちを殺していたはずです。母は自分にできるだけのことは最大限やっていたんだと私は気がついたのです。 (仮訳&翻訳 北仲千里)

◆NHK NEWS WEBにオルガ・トゥルヒーヨさんの特集記事が載っています。ぜひご覧ください。

https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/cat-12321/283569.html