第24回 全国シェルターシンポジウム2021in徳島
【テーマ】
【日時】
9月25日(全体会) 13:00~17:00
26日(分科会) 10:00~16:00
対面・オンラインにて実施
【会場】
徳島市藍場町
あわぎんホール(全体会)/シビックホール(全体会・分科会)/
JRホテルクレメント徳島(交流会)
【主催/共催】
NPO法人全国女性シェルターネット/「第24回全国シェルターシンポジウム2021 in 徳島」実行委員会
【パネリスト】
講師:斎藤美奈子氏(文芸評論家)
登壇者:山崎 菊乃(全国女性シェルターネット共同代表
女のスペース・おん代表理事)
近藤 恵子(全国女性シェルターネット理事)
戒能 民江(お茶の水女子大学名誉教授)
司会・進行:北仲 千里(全国女性シェルターネット共同代表)
【参加費】
1日参加 3,500円、両日参加 5,000円
【申し込み方法】
参加には事前申し込みが必要です。
大会アピール文は、こちら
詳しくは・・・
「全国シェルターシンポジウム2021 in 徳島 報告集」でお読み下さい。
報告集の申し込み受け付けは終了していますが、対応できる場合もあります。
是非ご入用だという方は、一度リンクから申し込みをしてみてください。ご提供できる場合もあります。
報告集の申し込みは、こちら
第21回 シェルターシンポジウム2018 in 札幌
2018年11月3日、4日 第21回全国シェルターシンポジウム2018 in札幌
「官民の境を超え、地域を超え、国境を超える、女たちのネットワーク 〜#MeToo, #WeToo, #WithYou〜」
会場:北海道立道民活動センター(かでる2.7)
主催:NPO法人 全国女性シェルターネット
第21回 全国シェルターシンポジウム2018 in 札幌 実行委員会
後援:内閣府、厚生労働省、文部科学省、外務省、北海道、札幌市、北海道弁護士連合会、札幌弁護士会、キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク北海道ブロック
助成:北海道、札幌市、国際交流基金アジアセンター
基調講演「欧州評議会「女性に対する暴力及びドメスティック・バイオレンス防止条約」
(イスタンブール条約)と欧州における女性シェルター」
講師:ローザ・ローガーさん (オーストリア)
(WAVE(ヨーロッパ・シェルターネットワーク)理事長・「イスタンブール条約」専門家監視委員会第一副委員長)
ドメスティック・バイオレンス(DV)や性暴力など「女性に対する暴力」の実情や被害者支援策等について、ローサ・ローガー氏(オーストリア)を招いて対策のグローバル・スタンダードであるイスタンブール条約についての講演会を行い、また、シンガポールの民間団体の支援の実情や対策について公開シンポジウムや分科会などで報告していただき、日本の支援者との議論、交流を深めました。
イスタンブール条約とは
欧州評議会で採択された「女性に対する暴力及びドメスティック・バイオレンスの防止、根絶に関する条約」(2014年発効)のことです。防止(PREVENTION)、保護(PROTECTION)、訴追(PROSECUTION)、統合された政策(INTEGRATED POLICIES)を軸にし、国家にDV、性暴力、セクシュアル・ハラスメント、中絶と不妊手術の強制などを犯罪とするか、少なくとも罰を与えることを求めています。また、同意を得ていない性行為はレイプとみなされます。被害者の支援の水準として、専門的で、即時的、短期的及び長期的な支援サービスを実施し、すべての地域に女性シェルターを設置する(最低水準は住民1万人に対して一カ所)などきめ細かい基準が設けられています。
現在、この条約には英国やベルギー、スウェーデンなど欧州を中心に30カ国以上が批准しています。
○イスタンブール条約で求める被害者支援の水準
・暴力の被害を受けたすべての女性と子どもには専門的な支援サービスを受ける権利
・各地域に適切に配置された、即時的、短期的および長期的な支援サービス
・母親に対する暴力を目撃した子どもには年齢にふさわしいカウンセリング
・24時間365日匿名、無料でかけられる女性のための電話相談窓口を少なくとも全国に1つ。
・すべての地域に女性シェルターがあること(最低基準:住民1万人に対して1カ所)
・性暴力センターを含む女性センター(住民 20万人に対して1カ所)
(ローガーさん基調講演より)
シンポジウム
「官民の連携・ネットワーク ~シンガポール・北海道~」
進行:山崎菊乃(NPO法人 女のスペースおん)
シンポジスト:ロレイン・リムさん(シンガポール、シンガポール女性団体協議会(Singapore Council of Women’s Organization, SCWOが運営するStar Shelterのマネジャー)
ハムザ・アブダル・ムタリブさん(シンガポール、 Casa Raudha Women Home理事)
美藤加代子さん(北海道立女性相談援助センター所長)
北仲千里
議員フォーラム
「包括的な性暴力禁止法の制定に向けて~イスタンブール条約と女性支援国内法の整備~」
司会:佐藤香
進行:遠藤智子さん(一般社団法人社会的包摂サポートセンター)
登壇者:大河原まさこ衆議院議員
紙智子参議院議員
福島みずほ参議院議員
矢田わかこ参議院議員
ローザ・ローガーさん
分科会
- シェルターにおける支援理念と安全対策のあり方を考える
- 今、「性暴力被害者支援法(仮)」が必要だ!
- 米国研修ツアーから学ぶ性虐待被害者支援の対応
- DV離脱後のサバイバーを日常的に支える仕組みづくり
- 若年層へのDV予防教育の内容と効果
- AV被害とリベンジポルノの現状と課題
- 包括的な性暴力禁止法をめざして
- 女性自立支援法(仮称)の制定をめざして
- 高齢者虐待?それともDV被害?~家庭内の高齢者への暴力の状況と課題~
- 暴力とハラスメントのない社会へ
- アイヌ文化に触れてみませんか?アイヌ女性の生き方を聞いてください!
- DV被害者支援基礎講座
- 女性と貧困:貧困のサイクルを断ち切るには
- LGBT支援マニュアル
- 子どもの視点から見た面会交流
札幌大会 大会アピール文
詳しくは・・・
「第21回 全国シェルターシンポジウム2019 in 札幌 報告集」でお読み下さい。
報告集購入ページは、こちら。
2018年11月1日、2日
アジア・シェルターネットワーク 公開シンポジウム もプレ企画として開催されました。
Asian Network of Women’s Shelters Conference
テーマ 「アジアにおけるDVの現状と対策」
Theme: Evidence based research on shelter needs and the status of laws to prevent domestic violence and protect survivors in Asia
日時:11月2日(金)13時~16時
会場:かでる2.7(北海道立道民活動センター)
主催:アジア・シェルターネットワーク(Asian Network of Women’s Shelters)
共催:NPO法人 全国女性シェルターネット
https://shelterasia.org/conference-2018/
後援:台湾政府(中華民国外交部)、財団法人Garden of Hope Foundation(台湾)、
助成:国際交流基金アジアセンター、広島大学(研究強化促進事業)
登壇者・報告者
POK Panhavichetrさん(カンボジア、カンボジア女性クライシスセンター Cambodian Women’s Crisis Center (CWCC))事務局長)、
Uma SHAHさん (ネパール、Saathi (女性のDVシェルター)理事長)、
Sujana XIMENESさん(東ティモール、Casa Vida (少女のためのシェルター)事務局員)
Lorraine Limさん(シンガポール、シンガポール女性団体協議会(Singapore Council of Women’s Organization, SCWOが運営するStar Shelter)
Anthony CARLISLEさん(台湾、Garden of Hope Foundation職員、アジア・シェルター・ネットワーク(ANWS)事務局員)、
紀惠容さん(台湾、Garden of Hope Foundation 理事長, 世界女性シェルターネットワーク(Global Network of Women's Shelters)代表)、
葉德蘭さん(台湾、台湾大学教授)、
Rosa LOGARさん(オーストリア、WAVE(ヨーロッパシェルターネットワーク)理事長、イスタンブール条約監視委員会委員)、
NGUYEN Van Anhさん(ベトナム、Center for Studies and Applied Sciences in Gender, Family, Women and Adolescent (CSAGA)理事長)、
Dolli Dashさん(インド、Project Swarajya職員)、
北仲千里さん(全国女性シェルターネット、広島大学)
松村歌子さん(関西福祉科学大学)
近江美保さん(長崎大学)
内容
Opening remarks 開会挨拶 Chi Hui-Jung (chair of GNWS)
Moderator: Prof. OMI Miho, Nagasaki University 進行 近江美保
Keynote presentation: Challenges and opportunities for women’s shelter organizations to produce evidence-based research and use it as an advocacy tool
Keynote Speaker: Prof. Chisato and Prof. Matsumura
基調報告「アンケート調査や公的統計・法からみるアジア各国の女性シェルター」
北仲千里・松村歌子
Country reports: Current status of protective services, domestic violence prevention laws, and shelter needs in Asia
Cambodia, India, Nepal, Singapore, Taiwan, Timor-Leste, Vietnam
各国からの報告 インド、ネパール、シンガポール、台湾、東ティモール、ベトナム
2018年10月31日 アジアのシェルターネットワークからのゲスト及びRosaLogarさんは、
内閣府男女共同参画局池永局長を表敬訪問し、日本の対策についての説明を聞き質疑を行い、また、日本の対策の一層の推進をもとめ、イスタンブール条約批准を呼びかけ、また、2019年の世界シェルター会議に日本政府を招待しました。海外ゲストはまた、11月1日に北海道立女性相談援助センターを見学しました。
第22回 シェルターシンポジウム2019 in 東京
2019月12月8日 第22回全国シェルターシンポジウム2019 in東京
「Wait No More (私たちは、もう待たない) ~世界基準に沿った日本のDVの性暴力対策を~」
会場:東洋学園大学本郷キャンパス
主催:NPO法人 全国女性シェルターネット
後援:内閣府、厚生労働省、文部科学省、外務省
この事業はWAN 基金から開催助成を受け、また平成31 年度東京ウィメンズプラザDV 防止等民間活動助成対象事業としての助成を得て、行われました。
※2019年は11月に台湾・高雄市で第4回世界女性シェルター会議(4WCWS)が開催され、100人を超える参加者が日本からも参加しました。(世界のシェルターネットワークのページへリンクは、そこで、日本国内では2019年12月8日に東京で1日だけ、開催しました。
シンポジウム
「第4回世界シェルター会議の報告会」
コーディネーター:北仲千里
報告者:山崎菊乃(NPO法人女のスペース・おん代表理事・北海道ウィメンズ・ユニオン副執行委員長)
松本和子(NPO法人女性ネットSaya-Saya代表理事・社会福祉士・精神保健福祉士)
沼崎一郎(東北大学大学院文学研究科教授)
動画なども見て盛り上がりながら、台湾での世界会議の雰囲気と最新情報を日本に届けました。
世界女性シェルター会議(4WCWS)は 魔女(Feminist)の決起集会だった!
女性の台湾総統が来た!今回は、アジアからたくさんみんな来て、うれしい。
アートや演劇、ダンス、ポエム、そして思想/フィロソフィ/理念の大切さを認識。
「熱気にあふれていて、特に私が元気だなと感じたのはアフリカの女性たちでした。韓国の女性もそうでしたね。表現がすごくたくさんあって、やはりトラウマって話すだけではなくて、体で表現したりとか、そういったものがすごく大事なんだなと。」
「私は、やはり圧巻だったのは総統の挨拶でした。総統が出てきて、「国会議員の40%は女性だよ」と言われて、国を挙げてジェンダー平等を実現していくというのを国のトップが発言するというのが鳥肌ものでした。」
「どんなに民主化して、政治がどんなに男女共同参画になっても、きっと家庭はまだ最後のとりでに残るから。こう言うと、まだまだこれからだよなと思っています。」
パネルディスカッション
「セクシュアル&リプロダクティブ・ヘルス&ライツを私たちのものに!~性暴力被害者支援法の成立と更なる刑法改正に向けて~」
ファシリテーター:生魚かおりさん(NPO法人性暴力救援センター・大阪SACHICO運営委員、ウィメンズセンター大阪事務局/アロマセラピスト)
登壇者:加藤治子さん(阪南中央病院産婦人科医師、性暴力救援センター・大阪SACHICO代表)
山本恒雄さん(社会福祉法人恩賜財団母子愛育会愛育研究所客員研究員、 性暴力救援センター・大阪SACHICO理事)
雪田樹理さん(弁護士、性暴力救援センター・大阪SACHICO理事)
議員フォーラム
「世界基準に沿った日本のDV・性暴力対策を」
ファシリテーター:高見陽子さん(NPO法人性暴力救援センター・大阪SACHICO運営委員ウィメンズセンター大阪事務局)
登壇者:木村弥生衆議院議員
佐々木さやか参議院議員
大河原雅子衆議院議員
矢田わか子衆議院議員
吉良よし子参議院議員
福島みずほ参議院議員(メッセージ)
(肩書は、シェルターシンポジウム開催時のものです)
詳しくは・・・
「2019年全国シェルターシンポジウム2019 in 東京 & 第4回世界女性シェルター会議(4WCWS) 報告集」でお読み下さい。
東京大会の記録だけでなく、世界会議から持ち帰った情報も掲載しています。
報告集購入ページは、こちら
第20回 シェルターシンポジウム2017 in 東京
2017年9月30日、10月1日 第20回全国シェルターシンポジウム2017 in東京
「No More Violence(ノーモア暴力)〜DV・虐待・性被害・差別・貧困の根絶〜」
会場:文京シビックセンター など
主催:NPO法人 全国女性シェルターネット
第20回 全国シェルターシンポジウム2017 in 東京 実行委員会
後援:内閣府、厚生労働省、文部科学省、外務省、お茶の水女子大学ジェンダー研究所、国連ウィメン日本協会東京、一般社団法人社会的包摂サポートセンター、タイ王国大使館、公益社団法人東京社会福祉士会、社会福祉法人東京都社会福祉協議会、東京ボランティア・市民活動センター、JAWW(日本女性監視機構)、日本弁護士連合会、一般社団法人若草プロジェクト、葛飾区、清瀬市、国分寺市、世田谷区、調布市、豊島区、八王子市、日野市、文京区、港区
助成 きんとう基金、日本財団、フィリップモリスジャパン合同会社
振り込め詐欺救済に基づく助成事業 日本財団
29年度東京ウィメンズプラザDV防止等民間活動助成対象事業
基調講演
「乗り越える力:当事者からみた暴力の影響とトラウマ」
Examining the Power of Resilience: An Inside Out Look at the Aftermath of Violence and Trauma
講師:オルガ・トゥルヒーヨさん(米国弁護士、コンサルタント)
オルガさん 公式ウェブサイトhttps://olgatrujillo.com/
オルガ・トゥルヒーヨさんは父親から母親への激しいドメスティック・バイオレンス(DV)がある家庭で育ちました。本人も3歳ごろから父親からの身体的・精神的・性的虐待を受けながら生き抜いてきたおひとりです。現在では弁護士としての専門知識と被害当事者としての知見を活かし、児童虐待・DV・性暴力等への総合的アプローチを提案するコンサルタントとして活躍しています。 基調講演では、「乗り越える力:当事者からみた暴力の影響とトラウマ」と題して、当事者であり専門家であるオルガさんのお話をたっぷり伺いました。
シンポジウム
「ノーモア暴力:私たちにできること」
進行:戒能民江さん(お茶の水女子大学名誉教授)
登壇者: 山本潤さん(一般社団法人Spring代表理事・SANE)
加藤治子さん(産婦人科医、性暴力救援センター・大阪SACHICO代表)
松本周子さん(全国婦人相談員連絡協議会会長)
打越さく良さん(弁護士)
(肩書は、シェルターシンポジウム開催時のものです)
議員フォーラム
「あらゆる暴力根絶に向けて」
司会:佐藤香
進行:遠藤智子さん(一般社団法人社会的包摂サポートセンター事務局長)
登壇者:戒能民江さん(お茶の水女子大学名誉教授)
島岡まなさん(大阪大学大学院高等司法研究科教授)
石井みどり参議院議員
池内さおり衆議院議員
福島みずほ参議院議員
宮沢由佳参議院議員
山本香苗参議院議員
近藤恵子
(肩書は、シェルターシンポジウム開催時のものです)
分科会
- 障害女性に対する暴力・複合差別の課題と支援のあり方を考える
- デートDV・・・被害の現状 ~“フツー”の恋愛が危ない~
- DV・その後の生きにくさ <シングルマザーと貧困>
- トラウマと解離を理解する
- 職場のリアル ~セクシュアル・ハラスメントの実態と私たちにできること~
- ポルノ被害に特化した相談の困難性
- 外国籍のDV被害者支援を考える ~多様な支援を目指して
- 被害体験と依存症
- 若年女性を取り巻く環境 「若年女性たちへの暴力」
- セクシュアル・マイノリティに対する暴力と被害者支援を実践から考える ~SOGIハラ・性暴力・同性間DVと心理的安全性の構築~
- サポートグループをやってみよう ~夫や交際相手から暴力を受けた女性の回復をめざして~
- 解離性同一性障害(DID)とは
- 皆で学ぼう!韓国の暴力予防教育 『暴力NO!対話YES!』
- あなたにもできる暴力防止のためのグローバル社会貢献
- DV・デートDV被害者における性暴力被害 ~リプロダクティブ・ヘルス&ライツの視点から考える~
- 女性自立支援法(仮称)制定をめざして
「第20回 全国シェルターシンポジウム 2017 in 東京 報告集」でお読み下さい。
報告集購入は、こちらから。
翻訳書「私の中のわたしたち」
私たちは、今回、シェルターシンポジウムに彼女を講師としてお呼びするにあたって、このように苛烈な虐待の経験をしてきたオルガ・トルフィーヨさんから、「被害者は、生きのび、回復することができるのだ」ということを考えようとしました。日本にお迎えする準備をする中で、なんとしても彼女の本を日本語に訳し、日本の皆さんに読んでもらいたいと考えるようになり、たいへん無謀な短い時間しかない中でしたが、訳者の方に大変なご協力・ご苦労をいただき、なんとか大会当日までに日本で訳書を出版することができました。
翻訳書「私の中のわたしたち 解離性同一性障害を生きのびて」
オルガ・トルフィーヨ 著 伊藤淑子 訳
発売日 : 2017/9/29
ISBN-10 : 4336061939
ISBN-13 : 978-4336061935
出版社 : 国書刊行会 本体価格 2,500円
https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336061935/?fbclid=IwAR3SompFnvSxGhMFGEZB1bRItfuNnPTn0cQQXvVAHI9Nix6wB7B0A_-czpU
原著 The Sum of My Parts a survivor’s story of dissociative identity disorder
Olga Trujillo
発売日 : 2011/10/1
ペーパーバック : 234ページ
ISBN-10 : 1572249919
ISBN-13 : 978-1572249912
出版社 : New Harbinger Pubns Inc
◆虐待、性暴力のサバイバーであり弁護士でもあるオルガさん。
ここでは、オルガさんが自らの幼少期の性虐待の経験について語っている動画をご紹介いたします。(動画は英語のみですが、日本語の仮訳は以下のとおりです)
※性虐待、性暴力、レイプについての具体的な出来事が含まれますので、ご注意ください。お読みになるのがつらい時は、途中でも無理なさらずウィンドウを閉じてください。※
オルガさんインタビュー動画
父は兄弟たちを身体的に虐待して、そして私を身体的、精神的、そして性的に虐待しました。それはほんの物心ついたときからずっとでした。虐待にもいくつか違うタイプがありました。性的な虐待は、ある種、日課のようになっていきました。私は、ほとんど毎晩、父が私の寝室にきて性的に私を虐待するということをわかっていました。最初のころは、私はすごく抵抗しました。私はしたくなかったのに彼が私にやらせたいと思ったこと、彼が実際に私にしたことについて激しく抵抗したのです。私が一生懸命抵抗すると、彼はかなり激しく私を殴って、そして要するに彼は私をレイプしました。
私が7歳になるころまでには、彼は毎日のように私に性的な暴行を加え、そして兄弟たちにもそれに参加するようにしむけていました。父は兄弟たちに、私に何をするかを教えて、そういうことをしていいんだよと教えました。兄弟たちが性的虐待に参加することが許されたのは父が許可した時だけだったので、父が行動をコントロールしていたのですが、でも父は要するにこういうことを私にしてもいいんだよと彼らに教えていたのです。私が成長するにつれて、父は母への暴力・兄弟への暴力から私への暴力により集中していきました。
それに対処する方法として私が身に着けたこと1つは、その現実から自分を切り離すこと、解離することでした。自分の体から離れて、他の人に起きている出来事であるような感覚で、私は自分のことを見ていました。でもそうすると、ぼんやりした様子になるので、父はそれに気づきました。気づくと父は私を殴ったり、より痛めつけるようなレイプをしたりして、私を現実に引き戻そうとしました。
もう一つの私の対処法は、それに順応するということでした。順応は多くのサバイバーが使っている生き延びるための技術なのですが、とても誤解されているものでもあります。父が私を性的に虐待しようとしたときに、私が最初にしたことは父に対して抵抗することでしたが、そうすると父は私を打ち負かし、殴り、もっと暴力的な、もっと痛い性的虐待をしようとしました。だから私は、しばらくすると学習して、抵抗するのはやめました。そして、私が性的虐待をさせるように仕向ければ、ひとつには、父が激怒して私を殴るのを防ぐことができると学んだのです。もうひとつには、私は虐待を自分でコントロールしようとしたのです。父が私を性的に虐待しに来ることはわかっていました。父が来るのを待っているときの不安感で私は時々パニックになって、父を待つ代わりに自分の方から行って、父がしたいと思うことが何であれ、それを自ら始めて、それに順応しようとしました。私がしたことは自分を守るためにしたことで、自分が生き残るためにしなければならないことだったのです。
私の記憶の中の母の姿は、物事から解離している母でした。母は外の庭でバラの花を切り取っている一方で、私はその時家の中で父にレイプされているというような。初めての聖体式(カトリック教会での儀式)の日、私は7歳で、かわいい白いドレスを着て、白い手袋もして、ええと何て呼ぶんでしたっけ。そう、ベールもつけていました。家族親戚がみんな来ていました。フロリダからいとこもきて、コネティカットからも、プエルトリコからも叔父や叔母や、みんなが私の初めての聖体式のために集まっていました。すごく大事!とっても大事な行事でした。そして母は1階でみんなを待っていて、父は2階の寝室で私をレイプしていました。その後は教会に初めての聖体式をしに行って。
こうしたことを思い出し始めたとき、私はすごく母に対して腹が立ちました。だけど気がついたのです。ひとつには、母がやっていた解離という対処法は、私ができた唯一の対処法と同じなんだと。そして、彼女に父を止めることはできないのですから、解離することだけが唯一の方法だったのです。もし彼女が私たちを連れて離れようとしたら、きっと父が私たちを殺していたはずです。母は自分にできるだけのことは最大限やっていたんだと私は気がついたのです。 (仮訳&翻訳 北仲千里)